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挑戦と誇り、そして人への好奇心

~Leaders’ “My Professionalism” Talk~

デロイト トーマツ グループのリーダーたちに「Professionalism」について聞く「Leaders’ “My Professionalism” Talk」。今回は、合同会社デロイト トーマツ/ファイナンシャルアドバイザリー オペレーティングユニットリーダー・特命担当(CEVO)福島 和宏。多様なクライアントとの経験や海外駐在で磨いた「好奇心」「人への興味」「聞く力」。若手時代の忘れられない一言からニューヨークで培った力まで、挑戦を楽しみ成長し続けるためのヒントが詰まっています。

合同会社デロイト トーマツ/ファイナンシャルアドバイザリー オペレーティングユニットリーダー・特命担当 Chief Executive Value Officer(CEVO)福島 和宏

私は「プロフェッショナル」という言葉が本当に好きです。人生の中で一つの会社に身を置き、その道を極める生き方ももちろん素晴らしいものです。一方で、私たちアドバイザリーやコンサルティングの世界では、様々なクライアントと向き合いながら、自分自身を高め、社会に貢献することが求められます。監査法人や税理士法人、弁護士法人も同様です。ファームに所属しプロフェッショナルとして、多種多様な業種・業界のクライアントと関わっていくことになります。こうしてファームに所属し仕事をするということは、「自分自身が何をやりたいか」という思いに根差すものだ、と私は思うのです。


プロフェッショナルとして必要な三つの柱

私自身は、このファームに入って様々なクライアントや企業と関わる中で、「自分を高めたい、経済や社会に貢献したい」という思いを強く持つようになりました。その思いから、新卒の方が入社した際にも、私は必ず次の三つのことを伝えています。これは、私が長年プロフェッショナルとは何かを考えてきた中で、たどり着いた答えです。

まず一つ目は「知的好奇心を持つこと」です。何事にも興味を持つことが、プロフェッショナルとして成長するための原動力になります。また好奇心がなければ、プロフェッショナルとしての道はなかなか難しいと感じています。二つ目は「専門家としての懐疑心を持つこと」です。常に「なぜだろう」「本当にこれで良いのか」と問い続けることで、自分の意見や立場をしっかりと持つことができます。これは、独立した専門家としての姿勢にも通じるものです。三つ目は「自分の意見を持つこと」、つまりポジションを持つことです。常に考え続けなければ、ポジションを持つことはできません。受け身でいるだけでは、考える力も育たず、プロフェッショナルとしての意見を形成することはできません。

この中でも特に、好奇心は大事なファクターです。プロフェッショナルは、「自分自身で考え、意見を形成していくこと」が非常に重要だと私は思っています。そのためにも日本やグローバルの経済、社会の課題など、様々な分野に興味を持つことが求められます。企業活動を支援したり、社会課題に挑んだりする中で、好奇心の範囲はどんどん広がっていきます。そしてその好奇心の持ちようとして、社会や経済で起きている現象だけでなく、周りにいる「人」にも興味を持つことも非常に重要だと思うのです。組織も、企業や経済、社会も「人」が有機的に繋がり、活動しています。特にAIが進化し、情報が溢れる時代だからこそ、「人」に対する興味を持ち、「周囲の人がどんな強みを持ち、どんな思いで仕事に向き合っているのか」と、私たちが一緒に働く仲間やクライアントと向き合い、様々な企業の課題に取り組む中で、周りにいる人への興味を持つことが、プロフェッショナルリズムの達成には欠かせないと感じています。

知的好奇心は、知識や情報への興味だけでなく、「人」への興味とあいまって、より深い洞察力に至ります。人間である以上、人間に興味を持つことは、プロフェッショナルとしても、普通の人としても非常に重要なことだと思っています。


「人」への興味

私がこの三つの柱に紐づくプロフェッショナリズムを意識するようになったきっかけは、クライアントの方から「見ているよ」と声をかけられた経験からです。これは、クライアントの上層部の方から、当時まだ若手であった私にも目を留めてくださっている表れであり、激励の意味も込められていました。若い頃にこの言葉をかけられたことは、私にとって非常に嬉しい経験でした。

クライアントは自分の組織や部下だけを見ているわけではなく、プロフェッショナルである私たちがどんな仕事をしているのかも見ています。仕事内容だけでなく、若いプロフェッショナルに対しても激励の意味を込めて声をかけてくださることがあります。逆に、私たちもクライアントや様々な人を見ているはずです。こうしてそれぞれがお互いに興味をもってよく相手を見ることで、私たちは成長していくのだと思います。自分自身だけでなく、相手やクライアント、社会全体にアンテナを張り巡らせることが、プロフェッショナルとしての成長につながるのだと感じています。

また、年齢を重ねるにつれて、より大きく広く、社会や人を見ていかなければならないと感じるようにもなりました。課題や業務だけでなく、「人そのもの」にも目を向けることが、プロフェッショナルとしての成長に不可欠だと実感しています。


プロフェッショナルとしての「聞く力」と「読む力」

私がプロフェッショナルとしての在り方を強く実感したのは、ある時、クライアントから「まさに今まで求めていたチームに出会えた」と言われた瞬間でした。その時に私が行ったのは、実は「相手に興味を持ち、よく見て、よく話を聞くこと」。「聴く力」「引き出す力」ともいえるでしょうか。自分の知識や経験を一方的に押し付けるのではなく、「相手が本当に求めていること」に応えること。それがプロフェッショナルの本質だと、改めて気づかされました。

プロフェッショナルや専門家は、自分の中にある専門的な知見やスキルで相手の役にたとうとするあまり、つい自分の中にあるものを相手に押し付けがちです。しかし、それよりも相手が求めているものにどう応えていくかが非常に重要だと感じています。専門家の自分が知っていることをとにかく出さなきゃ、という方向に行きがちですが、実際には相手が考えていることをいかに引き出し、それに応えるかが重要なのです。

私は若い時に監査を経験してから今の業務を行っていますが、監査では時に相手の気が進まないようなことを質問しなければならない場面もあります。そうした経験の中で「聞く力」が磨かれ、相手の本音を引き出すことの大切さを学びました。長い目で見た時に、こうした「聞く力」はプロフェッショナルとしての醍醐味であり強みとも感じています。

また、当時のニューヨークでの駐在の際には、英語力の壁に直面しました。もちろん念願かなっての渡米でしたが、どうしても英語では日本語ほどうまく聞き出せない。そのような環境の中で、言葉だけでなく表情や雰囲気、非言語的な情報を読み取る力が鍛えられました。それは今も心掛けています。

ニューヨークでは海外の文化やビジネスの流れを学び、日本に戻ってからもその経験が大きな財産となっています。アメリカで起きた経済社会の流れはその後日本にも波及し、影響を与えます。アメリカでのプライベートエクイティの発展や、経済の流れが日本に波及してくる様子を当時や帰国してから肌で感じることで、グローバルな視点を持ち、先を読むことの重要性もまた実感することができました。

言葉以外の部分で「聞く力」や「読む力」が鍛えられたことは、今の自分の強みになっています。経済や社会の潮流を「読む力」は、プロフェッショナルとしての成長に欠かせないものだと感じています。


CEVO Well-Being担当の視点から見る「My Professionalism」

プロフェッショナルというと、厳しく、専門性を追求するイメージが強いかもしれません。しかし、私は「誇り」と「楽しさ」を持って仕事に向き合うことが何よりも大切だと思っています。無理に肩肘を張るのではなく、自然体で「楽しい」「誇りに思う」と感じられることが、Well-Beingにもつながります。プロフェッショナルとしての道は、決して平坦ではありません。時には厳しい環境に身を置き、困難に直面することもあるでしょう。しかし、その中で「楽しい」と感じられる瞬間や、「誇り」を持てる仕事に出会えることが、人生を豊かにしてくれます。

クライアントと接するうちに、時として企業に勤め、その企業の業務に携わりたい、企業を通して社会に貢献したい、あるいは事業を営みたいという思いを持つかもしれません。その思いを超えるプロフェッショナルとしての「思い」や「誇り」を持てないとプロフェッショナルとしての壁にぶつかることになるでしょう。

若い皆さんには、今この瞬間を楽しみ、厳しい環境の中でも乗り越えた経験やストーリーを積み重ねてほしいと思います。その積み重ねが、10年後、20年後の自分を大きく成長させてくれるはずです。

そして、ぜひ「挑戦」を恐れずにいてほしい。海外駐在に限らず、自分にとってのストレッチやチャレンジを経験することが、将来の礎となります。デロイトにはグローバルなネットワークと多様なフィールドがあります。だからこそ、ぜひ一歩を踏み出し、自分の可能性を広げてほしいと心から願っています。

私自身、海外駐在を経験し、言葉の壁や文化の違いに苦しみながらも、そして主戦場となるデロイト トーマツ グループのビジネスを複数経験することで、多くの学びと成長を得ることができました。挑戦すること、背伸びすること、ストレッチすることは、必ず将来の自分の礎となります。海外に限らず、自分が苦手だと思うことや、今までやったことのないことにチャレンジすることで、新たな可能性が広がります。

皆さん一人ひとりが、知的好奇心を持ち、懐疑心を忘れず、自分の意見をしっかりと持ちながら、誇りと楽しさを持ってプロフェッショナルとしての道を歩んでいくことを、私は強く期待しています。

共に、挑戦し、成長し続けましょう。私も皆さんと一緒に、これからもプロフェッショナルとしての道を歩み続けたいと思います。

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