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目の前の人に全力で向き合う—好きと関心が育てる信頼

~Leaders’ “My Professionalism” Talk~

デロイト トーマツ グループのリーダーたちに「Professionalism」について聞く「Leaders’ “My Professionalism” Talk」。今回は、合同会社デロイト トーマツ 代表執行役 岩村 篤氏に話を聞きました。「目の前の人に全力で向き合う」を原点に、関心がいかに信頼を育て、互いの成長を加速させるか、その極意を語ります。クライアントや仲間への関心から生まれる好循環が、どのようにして未来と個人の成長に繋がるのか。自身の経験に基づいた、その実践的なアプローチを紐解きます。

合同会社デロイト トーマツ 代表執行役 岩村 篤の正面写真

合同会社デロイト トーマツ 代表執行役 岩村 篤

私が思うプロフェッショナリズムは、「目の前の人に一生懸命向き合って、そのひとのために何ができるか考えること」です。社会や未来の話はもちろん大事です。ただ、困っていたり、私を必要としてくれる人が目の前にいるなら、まずはその人に全力を尽くすことが全ての始まりだと思っています。その延長線上に、私たちの価値や未来の話、自分はどう生きていくのかといった問いが自然に繋がっていくかなと思います。立場を変えて、自分がクライアントの立場になった時に、一生懸命に私たちのことを考えてくれた方に出会うたび、やっぱり大事なのは「相手を思う気持ちと一生懸命さ」だと再確認します。クライアントのため、社会のため、そして何より目の前の人のために、逃げずに関心を持ち、できることをやり切る。その積み重ねが、長い関係や大きな成果に繋がっていくのだと思います。

私にとってのプロフェッショナリズムは、いつもそこに立ち返るものです。そんな当たり前を、当たり前にやり切ることが一番難しく、そして一番の強さになると信じています。だからこそ、先の物語を語る前に、いま目の前の「ひとり」に真剣であることを自分に問い続けています。まずはそこからです。そこに私の仕事の原点があります。未来や社会へは、その延長で必ず届く。だから今日も、目の前の人に一生懸命であり続けたいと思います。 

パーティーで豪華なレストランのテーブルを囲んだ多人数の写真

関心が関係を育て、互いに成長していく

では、どうすれば一生懸命でいられるのか。まず第一歩は、相手への関心を持つことです。関心のないことでも頑張れないわけではないのですが、やっぱりそれは相手に伝わってしまう。逃げずに興味を持ち、苦手なことや嫌だと思うことにも、なぜ、嫌いなんだろう、苦手なんだろうと考えて、目を向けることが肝要です。 

岩村 篤がドローンのリモコン操作を教わっている様子

私がシニアコンサルタント時代に出会った少し年下の経営者から多くのことを学びました。最初の出会いは「ずいぶん勢いのある営業マンタイプだな」と正直思っていました。けれど彼はとても一生懸命で、私に彼のプロダクトを誠実に、いいところも課題も含めて、こちらの問題解決のために、提案してくれた。なぜこの人はこれをやりたいのか、どんなことを目指しているのか。興味を持って話を重ねるうちに、「だったらこういうことができるかもしれない」と自然に考えるようになりました。

そうして彼の仕事が変わっていき、新しいオフィスに誘われれば足を運び、相手に関心を持ち続けることで、個人として期待してもらえる関係が少しずつ育っていったんです。最初の頃はとても小さな仕事でしたが、それでも「何かしてあげたい」と思えたし、向こうも私個人に期待してくれるようになりました。彼と良い関係を築けたことは、本当に幸運でした。関係性も、最初は私が、ファイナンスなどを教える側のような形でしたが、彼は優秀で、良いメンターにも恵まれ、どんどん成長し話の中身がガラリと変わっていきました。まさに視座が上がっていったなと思いました。優れた経営者と一緒にいると人はどんどん優秀になるんだな、と実感しました。彼が新規事業を立ち上げようとする際にも、具体的な相談を受けたこともありました。私のアドバイスなんてたいしたことはないのかもしれませんが、彼の新規事業のコンセプトや考えに触れて、私もまた多くを学びました。関心が関係を育て、関係が互いの成長を加速させる。その循環を、仕事の現場で何度も見てきました。 

岩村 篤が背広姿で、小学校の教室の学習机に着席している様子

好奇心を持って複雑な課題にのぞむ

私のベースには、知らないことを純粋に知りたいという好奇心があります。世の中は複雑で、合理的に割り切れないからこそ面白い。軽々しく「こうだ」と言い切るのは良くないと、いつも自戒しています。複雑だからこそ、簡単に解き明かせる正解なんてない。関心を持てるものがない、と思う時は、同期や近い人たちとだけ付き合うのではなく、上の職位の方やクライアントでも少し上の職位の方が何に悩んでいるのかを直接聞くのがよいと思います。スタートアップもそうですが、クライアントの経営者や部長、課長、マネージャーはとてもよく勉強されている方が多いですし、深く考えていらっしゃいます。若い人であれば、まずは身近なマネージャーでもいい。なぜその論点に悩んでいるのか、一緒に考えてみてほしい。その時は、是非素直な気持ちで聞いてみてはいかがでしょうか。

デロイトには幅広い相談相手がいます。デロイトには最高の専門家が集結しているからこそ、クライアントと堂々と深い話ができます。デロイトの強みは、文字通りあらゆる専門家がいること。一人でビクビクせず、「最後はなんとかなる」と腹を括って、仲間と一緒にクライアントに向き合える。だから、プロフェッショナルとしてはクライアントだけでなく、仲間にも関心を持ってほしいと思います。この人はどんなスタイルで、どんな話が強いのか。組み合わせが良ければ、やり方は自然と見えてきます。「一緒に来てください、一緒に行けば何とかしますから」と私が言うのは、関心と信頼が前提にあるからです。

岩村 篤が4名の同僚と一緒に、ピンクのオープンカーの後ろに立ってグッドサインを出している様子

誰のために一生懸命か—好きと信頼が生む長い関係

みんな一生懸命にやっている。だけど、大事なのは「誰のために一生懸命か」です。自分のために一生懸命やる必要はない。クライアントのために一生懸命やる。だから、相手に詳しい人や上司にどんどん聞く。私も、相手に詳しい先輩に「こういう時どうすればいいですか」と何度も聞きました。逆に、「これでいいですか」と問われれば、「何のために、どうなればいいのかを考えよう」と返します。クライアントのために一生懸命であれば、同僚を知りたいと思うし、仲間への関心も自然と芽生えます。 

関心を持つというのは「好きになる」に近い。好きになれば信頼につながり、信頼が深まれば関係は長く続く。一生懸命やっていくと、クライアントもこちらを好きになってくれて、信頼してくれる。信頼を得られれば、長い関係になり、たくさんの良いことが起きる。事業も社内も同じです。好きになる前提として、まず関心を持つ。もし今は「好き」を見つけられないなら、角度を変えて探してみればいい。世の中は複雑で面白い。嫌な人ばかりではないはずです。私らは、その「関心の向け方」をちゃんと伝えていかなければいけないと思っています。そうやって関係を広げ、育てていくことが、結局は自分たちの仕事の価値を高め、社会や未来へ続く道をつくっていくのです。私はこれからも、目の前の人の悩みや考えに寄り添い、好きと信頼を育てながら、一生懸命に向き合っていきたい、そう思っています。

Career Platform

デロイト トーマツ グループのキャリアプラットフォーム 「Talent Cross」では、多様なバックグラウンドを持つ仲間との交流や最新情報、学びを通じて、ご自身の経験やスキルの活かし方を発見する機会を提供しています。