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「自分の人生を自分で選ぶ」~デロイト トーマツ グループ主催女性管理職向けキャリアセミナーで見つけるリーダーとしての物語

~デロイト トーマツ グループ News Pickup~

キャリアの道は、決して一直線ではありません。わたしたちは日々、「こうでなければならない」「もっと頑張らなければ」と自分自身にプレッシャーをかけ、周囲の期待や社会の価値観に揺れ動きながら、迷いと葛藤の中で自分らしい生き方を模索しています。
そんなわたしたちの心にそっと寄り添い、勇気を与えてくれるキャリアセミナーが、デロイト トーマツ グループ主催で行われました。

キャリアの迷路を歩む女性管理職たちへ

キャリア形成やリーダーシップのあり方について、多様な価値観や悩みが交錯する現代。社会の変化や組織の期待、そして自分自身の理想像に押しつぶされそうになりながらも、多くの人が自分らしいキャリアを模索している時代です。

2025年12月19日、デロイト トーマツ グループ主催により開催された社職員向けキャリアセミナーは、そんな現代の女性管理職たちに向けて、キャリア観に新たな光を投げかける場となりました。株式会社UNI-CO (ユニコ) 代表取締役で中央大学大学院 客員教授でもある井上奈緒氏、株式会社ポーラ代表取締役を務め、現在マツダ株式会社や三井住友DSアセットマネジメント株式会社の社外取締役を務めながら一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティの理事である及川美紀氏をお招きし、多くの参加者が、自分らしいキャリアやリーダーシップについて率直な意見を交わし、互いの経験や悩みを共有しました。

デロイト トーマツ グループからはChief Talent Officerである神山友佑、コンサルティング オペレーティングユニット Human Resourceリーダーである友野敬介も参加したこの会議は、単なる知識の共有の場ではなく、参加者一人ひとりが自分の心の奥底にある不安や希望、葛藤を言葉にし、互いに共感し合う場となりました。自分のキャリアに迷いを感じている人、リーダーとしてのあり方に悩む人、そして新しい一歩を踏み出したいと願う人―――それぞれが自分の物語を語り、傾聴し合うことで、キャリアの本質に迫る時間となったのです。

今回は、彼らの発言や座談会のリアルな声など、当日の様子をレポートします。自分らしさを大切にしながら、仲間とともに歩むキャリアの道、そのヒントを、ぜひここで一緒に探してみてください。

井上氏が語る、「物語としての人生」 

井上氏からは、まず参加者に「どんな自分になりたいか」「どんな自分でありたいか」という問いが投げかけられました。リーダーシップコーチとしての自身の経歴や人生観、外資系企業でのグローバルなプロジェクト経験や、コーチングの世界に転身した経緯、子育てを終えた現在のワクワクした心境など、個人的な背景を交えながら、「自分のアイデンティティとして、自分がどうあるか、自分が何者なのか。それは自分で選ぶ、選べるということです。」と力強く語ります。

多くの人が「こうでなければならない」という思い込みに縛られている現状に気づき、それを手放すことで、より自分らしい人生を歩むことができる、このように自分自身のあり方を主体的に選択することが重要だ、というのです。 「自分の人生を自分の物語だと考えてください。物語には、いろいろな『章』がある。その中で、ああ、今の『章』では自分はこういう自分なのか。例えば、今は『葛藤編の章なんだな』、『今はこういう章なのか』ととらえる。そのようにして、『今の自分はどんな自分であるのか』。それを、選ぶ。」という言葉からも、人生の様々な局面を自分で意味づけし、選択していく姿勢の重要性が伝わってきました。

井上氏は、ロールモデルは他者の模倣ではなく、『自分のありたい生き方そのもの』だと語ります。このメッセージは、わたしたちが自分の人生を自分で紡ぐ勇気を持つこと、そしてどんな状況でも『自分らしさ』を選び取ることの大切さを教えてくれました。井上氏は「たくさんの人が『自分はこうであらねばならない』というところで過ごしています。ただ、これから先、皆さんが社会人としての、プロフェッショナルとしての、そして何よりも人間として人生を豊かに生きるためにも、『自分は一体何を大切にして、何を願って、どうしたらいいんだろうか』、それを考えてもらいたい。」とも語りました。 『こうでなければ価値がない』という完璧主義や他者との比較、性別や役割に関する固定観念は過去の価値観や社会的な刷り込みであり、必ずしも本質的なものではなく、それらが自分の変化や成長の障壁になる可能性があるということ。リーダーシップのスタイルは多様であり、時代や状況によって変化するため、他者を参考にはしつつも、自分自身の個性やビジョンを明確にし、それを活かすことが大切だということ。自分の人生を自分の物語として捉え、どんな章でも自分で意味づけし、選択していくこと。その姿勢が、キャリア形成の本質であり、リーダーシップの源泉であることを、井上氏は力強く伝えてくれました。

及川氏が示す、「弱さを認めることと仲間の力」

続けて及川氏からは、自身の経験やエピソードをふまえ、「リーダーシップに『完成形』はなく、失敗と経験の積み重ねで成長していくもの」だと語られました。自分がポーラで社長に指名された際を振り返り、 「足りていない部分はたくさんあるし、自分の中では劣等感も山ほどあるし、なぜわたしが、と思った。わたしの周りにはわたしより財務に強い人、わたしより経営戦略が描ける人、わたしよりマーケティングに強い人、わたしよりものづくりができる人という人たちがたくさんいる。そこで、思ったんです。これは『チームを作れ』ということなんだ、と。」と、リーダーは自分の弱さを認め、仲間と協力することで組織を動かす力を得ることができる、と気づいた経験が語られました。 また、「『一流になりたい』と言うと、『わたしもなりたい』っていう人が出てくる。『役に立ちたい』という人がいたら、『頑張って』と応援してもらえる」と、共感や感謝の気持ちがチームや組織の力を引き出す鍵であることを伝えてくれました。

及川氏の発言は、リーダーとしての孤独や葛藤、そして仲間とともに歩むことの価値を、わたしたちに改めて気づかせてくれるものとなりました。失敗も劣等感も、すべてがキャリアの糧となる―――そんな温かいメッセージが、参加者たちの心に響く様子が見てとれました。リーダーとしてのプライドや『こうであらねばならない』という思い込みを手放し、仲間の力を信じてチームで成果を出すこと。リーダーシップの本質は完璧さではなく、共感と協力にあること。また、リーダーとしての成長には、「自分のビジョンや『何のためにやるのか』を問い続けることが重要であり、仲間と共感し合いながら組織を動かすことが成果につながること。及川氏の言葉は、管理職としてのキャリア形成に悩むすべての人に勇気を与えてくれたように思います。

座談会に見えた、リアルな悩みと希望

座談会では、参加者どうし非常にリラックスした空気感の中、ざっくばらんに活発な会話が行われていました。あるテーブルでは「『みんな頑張っているから、自分も頑張らなくちゃいけないのかな』、と勝手に自分で思い込んでしまったり、ストッパーをかけてしまったりされている方が多いのかもしれない」という現状が共有され、思い込みやプレッシャーから解放されることの重要性への気付きが語られていました。

「『仲間っていう考えは欲しいね』というのは、もう全員一致となりました」というあるテーブルの発言からは、孤独を感じやすい管理職やリーダー層にとって、仲間の存在が大きな支えとなることも浮き彫りになりました。 及川氏は「人生は人によってステージも全然違うし、バックグラウンドも違う。例えば、子どもがいるかいないか、あるいは子どもがいても受験するかしないか、など、一見同じように見えても個々で全く違ってくる。最後は『自分』でしかないんです。」と語り、最終的には自分が自分自身について選択していくことが重要であると伝えられました。 座談会全体を通じて、答えをすぐに求めず、好奇心を持って問い続ける姿勢や、仲間と感謝を分かち合うこと、それらがより良い組織づくりやキャリア形成につながるという気付きが得られていたように感じます。参加者たちの率直な声は、わたしたちが自分の弱さや悩みを隠さず、仲間とともに前進していく勇気を持つことの大切さを教えてくれました。

自分自身で、そして「みんなで」紡ぐこれからのリーダーとキャリアの物語

このキャリアセミナーを通じて、「自分らしさ」「仲間の力」「思い込みからの解放」「問い続ける姿勢」など、多様なリーダーシップやキャリア形成に必要な要素が浮き彫りになりました。井上氏、及川氏、そして座談会参加者のリアルな声から、リーダーシップに正解はなく、各自が自分の物語を紡ぎながら、仲間とともに前進していくことの大切さが伝わってきます。 自分の人生を自分で選び、仲間と支え合い、時には葛藤や失敗を受け入れながらも、好奇心と感謝の気持ちを持って歩み続ける―――そんな姿勢が、これからのリーダーやキャリア形成に求められるのではないでしょうか。 またその過程こそが、キャリアの本質なのだと感じます。 この姿勢が、これからのリーダーやキャリア形成に、きっと新しい光をもたらしてくれるはずです。

孤独に迷いがちな管理職の立場にある人々にとって、「ひとりではない」と気付けること、仲間とともに進んでいけるのだということ。このことは、大きな心の拠り所と指針になりえるものではないでしょうか。

今後もこうした対話の場を通じて、一人ひとりが自分らしいキャリアを築き、仲間とともに成長していくことが、より豊かな社会を創る鍵となることをわたしたちは信じています。

ぜひ皆さんのキャリア形成にとっても、ヒントになれば幸いです。

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