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有限責任監査法人トーマツ 代表挨拶

2026年6月

2026年6月1日付で有限責任監査法人トーマツの代表執行役に就任いたしました惣田一弘です。就任にあたり、ご挨拶申し上げます。

有限責任監査法人トーマツは、1968年に全国初の大規模監査法人として設立されて以来、その歴史を通じて我が国の監査制度を支え、その発展に貢献してまいりました。また、その間、当法人を含む監査法人は「資本市場の番人」と評される通り、我が国の資本市場において重要なインフラストラクチャーとしての機能発揮を求められてきました。

他方で、経済社会も大きな変遷を遂げています。とりわけ近年では、気候変動が企業に及ぼす影響の深刻化や中東情勢をはじめとする地政学的リスクの顕在化、及び世界経済成長の鈍化に加え、技術革新の観点ではAIや量子技術等が、その上限を見通すことすら困難なほどに進展しています。これらはもはや単なる効率化の手段ではなく、経済社会の構造そのものを根底から書き替えようとしており、経済社会は大きな転換点を迎えていると言っても過言ではありません。

こうした経済社会の加速的変遷とともに、私たちのステークホルダーである皆様が監査法人・監査制度に寄せる期待も大きく変化してきました。財務情報利用者および債権者の保護のための高品質な監査への要求は普遍である一方、不確実性高まる経済社会において企業の長期的なビジネスの在り方や潜在的なリスクによりフォーカスした監査への要請はより一層高まっています。また、保証業務の枠組みも拡大し、サステナビリティ情報開示に対する保証制度の導入が目前に迫り、さらにはAI等のデジタルリスクに対する保証の制度化を見据えた議論も熱を帯びてきています。

こうした転換点に的確に対応するため、トーマツは、過去からの延長線上にとどまることなく、全社一丸となって「監査の変革」を推進し、監査業務の深化と効率性の向上に取り組んで参りました。今後、AI等デジタルへの投資を一層加速させるとともに、私たちが有するインダストリーの知見・多様な企業の課題解決を通じ培ってきたノウハウ・多様な強みを持つ人財を、有機的に掛け合わせることで、より高品質な監査の提供のみならず、新たな保証の枠組みの設計やリスクを常に先取りした保証業務の提供を実現し、引き続き経済社会の基盤を支えて参ります。

そして、私たちが目指す姿を実現するために最も重要な基盤は人財です。人的資本経営の一環として、多様な業務領域において、プロフェッショナル一人ひとりが成長し、活躍する機会の創出に取り組むとともに、全ての社職員が互いをリスペクトし助け合い、共感と一体感を持った組織文化を醸成していきます。

転換点を迎える経済社会において、私たちトーマツは、ステークホルダーの皆様と誠実に対話し、企業および経済社会と真摯に向き合い、現状に甘んじることなく自己を変革し、企業の持続的な成長と経済社会全体の発展のために尽力し続ける組織でありたいと思います。

有限責任監査法人トーマツ 代表執行役 惣田 一弘

有限責任監査法人トーマツ 代表執行役
惣田 一弘

有限責任監査法人トーマツは1968年に設立された日本初の全国規模の監査法人であり、日本最大級のプロフェッショナルグループのデロイト トーマツ グループの主要事業法人の一つです。日本全国の約30都市に展開し、約6,000名の人員を擁しています。高い倫理観とスキル・経験を有する公認会計士などのプロフェッショナルが高品質な監査およびアドバイザリー業務を行うことで、資本市場のみならず経済社会全般のステークホルダーの期待に応えていくことを目指しています。

  • 監査品質に関する報告書

    有限責任監査法人トーマツは、「監査法人の組織的な運営に関する原則(監査法人のガバナンス・コード)」への対応状況や、会計監査の品質の向上に向けた取り組みについて、幅広いステークホルダーの皆様にご理解いただけるよう、毎年『監査品質に関する報告書』を発行しています。

  • 有限責任監査法人トーマツ

    私たち有限責任監査法人トーマツには、監査法人として日本の資本市場の信頼性を確保し、その発展に貢献するという社会的使命があります。日本経済と企業の発展に貢献するために、これまでもこれからも品質を重視する文化を堅持し、最大の価値を提供することで、ステークホルダーである皆様の信頼に応えていきます。

  • 女性活躍推進の取り組み

    有限責任監査法人トーマツでは、女性活躍推進をDiversity, Equity & Inclusionの重要テーマのひとつとして取り組んでおり、女性活躍推進に関する行動計画および数値目標を策定しました。