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クラウド変革の必要性

銀行がビジネスアジリティを向上するためのクラウド変革

クラウドは、オンデマンドのストレージや優れた処理能力を利用するための技術に留まらず、ビジネスアジリティの向上と継続的な進化の土台を成すプラットフォームです。事業環境変化への迅速な対応、データ利用の効率化、生産性の飛躍的な向上をもたらすクラウドを活用することは、将来に渡り競争力を維持するためのカギとなるでしょう。

ビジネスアジリティ(機動性)の必要性

金融業界は、新たな競合の登場、顧客要求の多様化、規制要求の厳格化のほか、縮小する利ざややオープンデータなどの絶え間ないイノベーションといった環境変化への対応を迫られています。事業環境の変化に対応し、それを活かせる企業は、ビジネスアジリティを備えていると言えます。こうした能力は、将来の競争優位性を生み出すために必要不可欠な要素となるでしょう。ビジネスアジリティは4つの側面があり、どのようにクラウド活用するかは各社の事業戦略を踏まえ、優先すべきアジリティ側面が何かにより判断します。

ビジネスアジリティ(機動性)の必要性
ビジネスアジリティ(機動性)の必要性

銀行業の未来・ビジネスアジリティによる進化

銀行業の未来がクラウドにあるのは明らかです。金融機関はこれまで、巨大なデータセンターの運営や大規模で扱いにくい旧来のシステムに、あまりに多くの時間と資金を費やしてきました。この技術が、銀行が変化に適用する能力を抑制してきたのです。
クラウドは変革を推進する手段を提供します。銀行が古い技術の制約から抜け出し、ビジネスアジリティを高め、金融サービス事業を進化させる手段を提供します。クラウドの可能性を引き出すためには大きな投資が必要であり、人材戦略や働き方へも大きな影響があるでしょう。しかし、クラウドへの投資は、この先も将来にわたって競争力を確保するためには欠かせない土台なのです。


レポート本編では「どのようにクラウド変革を始めるか」、「クラウド変革を進めるために考慮すべき事項はなにか」を含め、各項詳細を解説します。

 

(原文):The cloud imperative(PDF)

プロフェッショナル

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
パートナー 執行役員
新堀 幸生

約20年間の外資系コンサルティングの経験を経て、現職。 主に金融業を対象に、戦略立案、先端技術洞察、ITマネジメント高度化、組織構造改革、システム導入、IT調達高度化などを含むITにかかる様々な局面、領域におけるアドバイザリー・コンサルティングを手掛けてきた。 近年では、金融業におけるITの近代化やデジタルトランスフォーメーションに注力している。>>さらに見る。

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