ニュースリリース
デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ ヒューマンリソース株式会社(東京都千代田区、代表取締役:高瀬 栄子、以下「デロイト トーマツ」)は、国内企業における生成AIの活用状況とそれに関連する幹部採用の傾向を分析した調査「AI時代の判断と責任 ― 幹部採用の新基準」を公開しました。本調査は、2026年1月に生成AIを業務で活用している国内企業の経営層、採用に携わる役職者・担当者を対象に行ったもので、有効回答数1,004人の結果を分析しています。なお、本調査における「幹部」とは、部長・事業責任者などのマネージャークラスを中心とした、経営判断や事業運営に関わるポジションと定義しています。
本調査では、大企業を中心に生成AIが日常的な会議から、リスク・コンプライアンス、経営・事業戦略などの判断・意思決定の中枢領域にまで浸透し、業務効率や生産性向上といった実利を生み出している実態が明らかになりました。一方で、「誤情報の利用」や「責任所在の不明瞭化」といったリスクも顕在化していることがわかりました。そういった中で、企業の幹部にはデータの妥当性を見極める力に加え、判断スピードの向上と意思決定のプロセスの再設計を主導する力が求められる傾向が見られました。こうした状況を背景に、約8割が「生成AI活用スキルは幹部採用に影響を及ぼす」と回答しており、経営幹部採用基準が変化しつつある実態が浮き彫りとなりました。
「生成AIを活用した意思決定が、特に重要だと感じる場面」については、「会議・ミーティングでの意思決定(37.8%)」、「リスク・コンプライアンスに関する判断(33.5%)」、「経営・事業戦略に関する意思決定(33.1%)」が上位となりました。生成AIの活用は日常業務にとどまらず、経営判断そのものに広がっており、意思決定プロセスの変化が進んでいることがうかがえます。
「生成AIを活用した意思決定やマネジメントにおけるリスクやデメリット」については、「生成AIの提案・回答に対する妥当性判断がつかず、誤情報を利用してしまう(35.2%)」が最多で、次いで「生成AI依存により、意思決定時の責任所在が不明瞭になる(33.8%)」、「生成AI依存により、意思決定のロジックが不透明になる(25.6%)」が上位に挙がりました。重要な場面での生成AI活用が進む一方、運用面でのこうしたリスクへの懸念が一定の広がりを持って共有されていることが読み取れます。
幹部採用において、生成AI活用スキルが「影響あり」と回答した人は「非常に影響する」と「ある程度は影響する」を合わせると79.7%となりました。さらに「影響あり」と回答した人のうち、生成AI活用スキルを「確認しない」と回答した人は3.8%にとどまり、約96%が実務事例、プロジェクト関与経験、知識や理解度などを確認していると回答しています。単なる知識の有無にとどまらず、実務で生成AIを活用し成果につなげた経験値が、幹部採用における重要な判断材料になりつつある傾向が見られました。
生成AIは驚異的なスピードで進化を続け、個別業務の効率化を超えて企業経営にも影響を及ぼす存在となりつつあります。その存在感の高まりとともに、生成AI活用スキルとリスク管理能力は、幹部人材に求められる「標準要件」に移行していくものと考えられます。
<調査概要>
「AI時代の判断と責任 ― 幹部採用の新基準」に関する調査
調査期間:2026年1月19日(月)~2026年1月21日(水)
調査方法:インターネット調査
調査人数:1,004人
調査対象:生成AIを業務で活用している企業の経営層・採用に携わる幹部・採用担当者
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