シナリオ・プランニングは、「起こりうる未来」の事業環境を、複数のシナリオとして整理・共有化し、戦略を導くための一連の手法です
シナリオとは単一の未来予測ではなく、不確実性を前提とした「起こる可能性のある複数の未来」のことです。シナリオ・プランニングを導入することで、外部環境の世界観を共有することが可能になり、組織内で議論がしやすくなります。
不確実性の高い現代にあって、シナリオ・プランニングは最も必要とされる思考法のひとつであり、戦略策定と組織学習の有効な技法であるといえるでしょう。
1990年代以降、日本でも多くの企業がシナリオ・プランニングの考え方を取り入れ、環境変化を先取りし、戦略を環境に柔軟に対応させています。
シナリオ・プランニング・プロジェクトは、企業内の多様なメンバーでチームを構成し進めます。
DTFAは、テーマ設定からワークショップのデザイン、その成果を活かすレビューまで、プロジェクト全体の実行支援を行います。
未来の事業環境を考えるためのテーマ設定を行います。クライアントの属する業界の未来を考えるなど、事業の目的と照らし合わせてテーマを設定します。
設定したテーマに沿って必要な未来情報の収集に取り組み、ワークショップに向けた準備を開始します。
シナリオ・プランニング・プロジェクトでは、ワークショップという「対話の場」で、不確実性に着目し、未来がどうなるのか、どんな可能性があるのかを、参加メンバーで考察し共有します。
ワークショップがプロジェクトの中心となるステップです。
8名~16名程度の参加者で2日間の集中討議を行います。DTFAは、テーマに応じたワークショップをデザインします。この2日間では、集めた情報とメンバーの知見・経験に基づく対話を通して、複数の未来シナリオを構築します。
「複数の未来シナリオのうち、どのシナリオに向かっているのか」という方向感を共有し、戦略の方向性を明確にするために、必要に応じてフォローアップのワークショップを行います。ここで各シナリオをもう一度掘り下げて理解し、戦略構築のためのベースを作ります。
2日間のシナリオ・ワークショップでは、DTFAがワークショップをデザインし、ファシリテーターとして、またシナリオ・プランニングのコンサルタントとして、クライアントと共にシナリオ作成を進めます。
シナリオ・ワークショップでは、参加者間の対話を通じて、「世の中」や市場・業界を変化させる要因は何か、それらの要因は、どんな関係性をもって作用しあうのかを分析し、「市場/業界変化の構造的理解」を進めます。
「世の中」の変化動向の分析から、未来を区分する不確実性を考察し、不確実性の組合せによって、未来を複数に場合分けします。
各シナリオごとに、どのような未来なのか、具体的な未来環境についてのストーリーを考え、それらのストーリーを生むロジックを整理します。
起こりうる未来のシナリオと、具体的なストーリーをイメージしながら、「そのような変化が現実のものとなったらどういう戦略をとるのか」という戦略的示唆について考察し、参加者間で共有します。
ワークショップでは、3つのフェーズそれぞれから具体的なアウトプットを出します。
これまで対面型で提供していた「シナリオ・プランニング」を、ウェブ上のオンラインプラットフォームを用いて大人数参加型で実現できるようにしました。
シナリオ・プランニング プラットフォームの詳細はこちらをご覧ください。