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林業アドバイザリーサービスを提供  社会からの要請に応えられる持続可能な林業を目指して

異分野と林業のコラボレーションを通じ、林業を取り巻く諸課題の解決を支援

デロイト トーマツ グループは、持続可能な林業の推進を通じた日本の森林の適切な維持活用を目指し、林業政策に関する調査研究から政策提言、林業以外の異分野とのコラボレーションなど林業に関連するアドバイザリーなどのサービスの提供を行います。

概要

我が国の林業は、近年国産材の供給量が増加傾向にはなってきたものの、原木価格の長期低迷、小規模零細事業者が多く、高コストな伐採・搬出費用、サプライチェーンマネジメントの難しさなどの構造的課題を抱えている状況です。

林業界を取り巻く現状の諸問題は1社単独の取り組みで克服できるものではなく、日本林業業界全体での現状改善が必要な状況です。

そうした状況を踏まえ、デロイト トーマツグループはカタリストとして、林業に関わる様々な方々とディスカッションしながら、業界変革の機会や様々なベストプラクティスを創出することで、日本林業の変革・発展に寄与していくことを目指します。

様々な社会からの要請と日本の森林・林業の現状・課題
 

世界的な環境問題等への意識向上から高まる社会的要請に対し、日本の森林・林業は様々な役割・責務を求められる一方、多くの課題も抱えている状況です。

例えばエネルギー分野では、2030年エネルギーミックス実現に向けて、国内電源構成に占めるバイオマス発電の比率を3.7~4.6%を目標に拡大することが掲げられています。一方で、全国各地でバイオマス発電所が設立されるも、間伐材等の未利用材を十分に供給できておらず、不足分の燃料材をPKS等の海外バイオマス資源に依存せざるを得ない状況です。

国土強靭化の分野では、自然災害の頻発・激甚化に対し、国民の生命・財産を守るため、森林域においては「流域治水」「土砂災害対策」「治山対策」等の積極的な推進が望まれています。しかし森林整備や治山対策は一層の取組強化が必要で、人工林の手入れ不足に起因する水源涵養機能の低下や、表土流出等の課題は依然対策が必要であり、治山対策も行き届かないエリアでは豪雨災害等の度に土砂災害等が頻発し、被害も多々生じている状況です。

国際的にはSDGsの普及とともに世界的にESG投資が拡大、持続可能な森林管理に対する投資等にも期待が高まっていますが、国内では林業に関するファイナンススキームが構築できておらず、また実質リターンがほぼマイナスであるため、投融資の受け皿になり得ないといった課題が山積しています。

こうした林業に対する数々の社会的要請に応えるための現状課題を抽出し、その克服を目指す試みが必要です。

デロイト トーマツ グループが林業に取り組むコンセプト
 

林業が、社会的・経済的価値向上という社会的要請に包括的に応えられる、責任ある産業としての発展を目指す諸課題の解決には、林業関係者や林業に期待する林業以外の業界関係者一丸となって議論ができるプラットフォームが必要です。そのために『Japan Forest 2050』プロジェクトを推進しています。

提供するサービス
 

地域林業関係者の方々に向けては、地域の林業に関する課題を解決するための調査研究、課題の整理、ビジョン構築や戦略策定、その実行支援、その先の起業から出口戦略、大企業との新規事業の開発や事業化を通じた社会実装支援までを提供します。

林業は公益的な課題も多いことから、中央省庁・自治体とも連携し、調査研究、政策分析、政策提言、規制緩和やその推進支援、インパクトのあるプログラムの企画立案・実行支援、地域との連携などを支援します。

ESG投資、SDGsなどを通じて、従来からの林業にはあまりなじみのなかった方々が林業に関心を寄せてくださるようになっており、そうした方々に向けても、林業業界との橋渡し役として、新規事業開発、ビジネスモデル検討、ファイナンススキーム構築、戦略立案・実行支援など、デロイトトーマツグループのビジネスプロフェッショナルとしての能力を活かして、コラボレーションをご支援します。

コラボレーション・プラットフォームへの取り組み
 

デロイトトーマツでは積極的にコラボレーションや情報発信を進めています。
林業の変革にご関心のある方々からのご連絡もお待ちしております。