金沢21世紀美術館とデロイト トーマツ グループ共催で「Web3.0×Art×Business」と題されたシンポジウムを実施しました。本レポートはその記録と専門家による論考をまとめたものです。
2023年開催のデジタルアートの展覧会「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)─次のインターフェースへ」を機に、金沢21世紀美術館とデロイト トーマツ グループ共催で「Web3.0×Art×Business」と題されたシンポジウムを実施しました。本レポートはその記録と専門家による論考をまとめたものです。
社会運動のツールとしてのWEB3(議論)
スプツニ子!氏 永井 希依彦氏 長谷川 祐子氏 髙木 遊氏
WEB3をめぐるありがちな誤解(論考)
若林 恵氏
アート所有のオルタナティブなモード(論考)
マット・プルウィット氏
新しいクリエイターたちの経済圏(論考)
中山 淳雄氏
暗号通貨とアートの山師たち(論考)
大石 哲之氏
素朴で複雑なアートの未来(論考)
永井 希依彦氏
WEB3は、技術的要素もあれば、コミュニティ構築や経済圏の仕組といった社会的側面もあり、非常に多角的に考察することができる一方で、その構造がつかみにくくあります。そして、今、そのシステムを活用して何ができるのかを検証する余地がまだ多くあります。そこで、本レポートでは、経済的視点、哲学的視点、コミュニティ形成の3つの視点から、WEB3とアートの関係を検証しています。「WEB3がアートとのかかわりにおいて、どのような経済的分配システムの実装を促していくのか?」、「非中央集権的/分散型の個々の連なりが、どのように主体の創造性と自在なネットワークを活性化させるのか?」、WEB3が秘める潜在性や可能性について意見を交わすきっかけとなることを期待しています。
※金沢21世紀美術館の許諾を得て、全文PDFで公開しています。