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未来の監査委員会委員長

Audit Committee chair of the future

本情報は、デロイトが配信した内容を翻訳したものです。なお、この翻訳文と原文(英語)に相違がある場合は、原文の記載事項を優先します。また、当資料では”Audit Committee chair”を「監査委員会委員長」と翻訳しておりますが、日本における監査役会設置会社、指名委員会等設置会社及び監査等委員会設置会社等の機関設計のうち特定の機関設計を指しているものではありません。

今日の急速に変化する事業環境において、監査委員会委員長に求められる期待は近年ますます高まっています。新たなリスクの出現、テクノロジーの進展、そしてステークホルダーによる監視の強まりにより変化のスピードは加速しており、監査委員会委員長には、継続的に適応し、学び、明確な目的意識をもってリーダーシップを発揮することが求められています。こうした責任の変化をより深く探るため、当社は主要なグローバル市場に上場する大規模企業の監査委員会委員長50名にインタビューを実施しました。以下では、そのインタビューから浮かび上がった主なテーマをご紹介します。

監査委員会委員長は、財務報告の健全性を守り、リスク監督を担う重要な役割を託されています。しかし、その責務は単なる規制遵守にとどまりません。委員長には、しばしば将来の混乱要因を先読みし、透明性と説明責任の文化を醸成し、組織が今後直面する課題と機会に備えられるよう支援することが求められます。今日の監査委員会の議題は、こうした責務の拡大を反映しています。本調査では、自由回答形式の質問を用いて、新たなリスクとガバナンス環境の急速な変化の中で、監査委員会委員長、そして監査委員会そのものの役割を形づくっている新たな潮流、課題、機会を探りました。その結果、監査委員会委員長は、以下の領域において追加的かつ増大する要求に直面していることを確認しており、それぞれについて重要な検討課題が浮かび上がっています。

  • 新たなリスクの予測と対処
    今日の監査委員会委員長が、企業リスク、技術、サステナビリティ、ステークホルダーの監視の領域を乗り越えるには何が必要でしょうか?
  • 技術エキスパートから戦略的リーダーへの進化
    監査委員会委員長やメンバーが将来効果的に機能するために不可欠なスキル、経験、リーダーシップ資質は何でしょうか?
  • 継続的な学びと好奇心の醸成
    監査委員会委員長は、委員会全体で継続的な学習と知的好奇心の文化をどのように育むことができるのでしょうか?
  • アジリティのための委員会プロセスの刷新
    委員長は、新たなリスクや進化する責任を監督する際の機敏性と効果を高めるために、監査委員会の構造やプロセスをどのように刷新できるでしょうか?
  • 明日の委員会を構成する
    将来の監査委員会に参加しようとする専門家は、ボードメンバーになる道のりを歩む際に何を念頭に置くべきでしょうか?

2026年、デロイトは「未来の監査委員会委員長~The Audit Committee Chair of the Future」を発行しました。本レポートでは、これらの各テーマと提起された問いについての考察と洞察をまとめています。私たちは、監査委員会委員長およびそのステークホルダーの皆さまに、本レポートに示した提言について検討いただくことをお勧めします。継続的な学習を受け入れ、多面的な視点を養い、監督のあり方をあらためて構想し直すことで、監査委員会委員長は、組織が今日の要請に応えるとともに、未来に備えるための支援を行うことができるはずです。

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