世界経済が新型コロナウイルス感染症の流行から徐々に回復する中、航空宇宙・防衛(Aerospace and Defense、以下A&D)業界は2022年に力強い回復の兆しを見せている。一方で、サプライチェーンと人材の問題は引き続き成長の足かせとなっている。Deloitteの業界展望に関する調査によると、2023年は、サプライチェーンの混乱と人材不足がA&D組織にとっての最大のリスクまたは課題となる可能性がある。
Deloitteの業界展望に関する調査によると、調査対象となった米国のエグゼクティブの88%が、2023年におけるA&D業界の全般的なビジネスの見通しは、やや明るい、または非常に明るいと考えていることが分かった。
A&D業界にとって2023年は、民間航空、防衛、宇宙や次世代空モビリティシステムとしての空飛ぶクルマなどの新興市場を含む各セグメントにおいて、イノベーションを重視し、新たな機会を活用する準備ができているA&D企業が、同業他社を凌駕していくことが予想される。