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FOAで実現する製造DX

製造業における現場の五感とデジタルからの気づきを統合し、俊敏な組織活動を目指す

変化変動が加速する時代。デロイト トーマツ グループは、Hot Service(日々の現場のアドホックな情報活用)で組織感度を高め、俊敏な活動サイクルを強力にサポートする業務・ITソリューション、そしてそれらを活用した業務DXの実現に向けた支援を提供する。

FOA:変化変動を生き抜くための製造DXアプローチ

コロナ禍により顕在化したサプライチェーンの脆弱性、地政学的不確実性の増大に伴う政治・経済的リスクの高まり、加速する市場ニーズの変化、少子化に伴う人材不足など変化変動が大きくなっている時代、製造業はいかに現場活動を俊敏にし、環境変化に対応し、かつ先駆けて変化を生み出していくかを問われている。これまでのIoT・デジタル導入による業務改革(製造DX)の試みは、その多くは自動化、効率化を軸としたコストパフォーマンスの改革であった。しかし変化変動に追随するために生じるさまざまな定常/非定常業務(増大する異常やイレギュラー)など個別ニーズへの対応、膨大なデータのマネジメント、それらにともなう頻繁なITシステム改修など、現場は辛苦しているのが現実ではないだろうか。

EXF8BN Male worker using digital tablet at tool manufacturing plant, focus on hands

図:製造現場のIoT課題

予測困難な変化・変動の兆候を現場情報から捉え、スピーディーな把握と共有、そして活動につなげ、事業競争力強化のチャンスにつなげる。そのために必要なのは、単なるIoTによる見える化にとどまらず、現場の今の情報(イレギュラーを含む事実情報・イベント情報)を素早く把握し即座の行動に移すことのできる組織の構築、すなわち状況的行動に移すことのできる組織づくりにある。

現場で生じる事実を、即座に関連する周辺・背景データや蓄えてきた知識と統合して1次情報化し、すばやくかつ柔軟な組織で共有・活動につなげる。私たちデロイト トーマツ グループは、このコンセプトをFOA:Flow Oriented Approachと呼んでいる。製造業のクライアントの様々な現場にカスタマイズし、デロイト トーマツ グループ独自の業務ソリューション・ITソリューションの実証・導入・伴走支援を通じ、俊敏な組織活動につなげることのできる業務変革(DX)の実現を強力にサポートする。

図:デロイト トーマツ グループが提供する製造DX支援サービスのスコープ

デジタルOODAで、すばやい改善&組織活動を実現

現場の実態を数値化(Observe)し、状況を正確に捉えて共有(Orient)し、意思決定(Decide)、実行(Act)にすばやく結び付くOODAループ、これをさらに加速するためにデジタルで支援する意思決定ループをデジタルOODAと定義している。 

今日の製造業の現場では、教科書的なアプローチで標準を決めてから改善を行っていたのでは、ビジネスの変化・変動に素早く対応することが難しくなってきており、いつになっても改善が進まないという状況が多く見られる。一方でFOAを用いたデジタル改善のアプローチでは、まず現場の活動を数値化してみるところからスタートし改善サイクル(デジタルOODA)を回すことで、すばやい改善や組織活動につなげ、クライアントとともにストレッチな目標の実現を目指す。 

図:FOA的デジタル改善

意味ありビッグデータ

データとは物理的な数字の羅列であり、蓄積されたビッグデータそのものを見ても人が理解、分析するのは非常に困難である。関連する誰もが理解、分析できるように日頃現場で使っている5W1H(現場のコトバ)の構成をベースにしてわかりやすい1次情報を作成する。FOAではこの1次情報をCTM(Context message:情報短冊)と読んでいる。

図:事実情報によって構成される「意味ありビッグデータ」

デロイト トーマツ グループ独自の製造DXソリューション:1次情報ネットワーク

3つのDX化ツールを汎用IoTツールとしてソリューションパッケージ化したのが、FOA-Agileである。現場が使いこなせるハイ・ユーザビリティ(ユーザー・オウン)と圧倒的な見える化・分かる化で “デジタルOODA”の実現を強力に支援する。

本パッケージはノーコードで生産管理単位の1次情報取得が可能であり、作って・繋げて・使って・直してのAgileな運用と組織活動の活性化に支援する。

図:FOA-Agileの4つの特徴

デロイト トーマツ グループが提供する製造DX支援サービス

デロイト トーマツ グループは、FOAコンセプト、およびこのコンセプトをパッケージ化したソリューションであるFOA-Agileを活用した、製造業向けDX支援サービスを提供する。

クライアントのDX推進におけるフェーズやスコープ、また人材育成につながるセミナーやワークショップなど、クライアントの課題感に沿った解決策を提供する。

図:デロイト トーマツ グループが提供する“Hot Service”

図:デロイト トーマツ グループが提供する製造DXサービスストリーム

導入事例

FOA-Agileは多種多様な現場で活用されている。

  • リモートモニタリングシステム:
    本国から海外工場をモニタリングする中で大トラブルを発見し、市場流出を未然防止した事例
  • 現場の見える化システム:
    ありのままの事実を捕捉するという特徴から、品質に影響を与える想定外の事実を発見した事例
  • データ連結トレーサビリティ:
    複数工場を連結するトレースシステムをノーコードかつ超短期で構築した事例
  • 現場の改善支援システム:
    現場の日々のデータ集計作業を97%削減し、省人化に貢献した事例
  • 朝一DAC会議:
    変化に追従した意思決定を支援するDAC(Dynamic Action Chart)の活用により、20%の生産性向上を2か月の短期間で達成した事例
  • 工場立上げ時間を大幅短縮:
    デジタルOODAを活用し、生産性150%向上、納期短縮40%を実現し、費用対効果80倍超を達成した事例