令和7年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業
有限責任監査法人トーマツは、令和7年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業として、「虐待を受けたこどものトラウマケアの体制整備に関する調査研究」を実施しました。この事業は、児童相談所等におけるこどものトラウマケアに資する体制整備について、現状や課題を整理するとともに、今後の在り方を検討し、政策・制度の充実につなげることを目的として実施しました。
本事業においては、「トラウマケアの実施に資する体制整備の実証にかかる活動」、「実証的情報収集(モデル自治体調査)」、「モデル自治体WGの開催」、「ベンチマーク調査(ヒアリング調査)」、「児童相談所アンケート調査」、「トラウマケアの実施に資する体制整備の手引きの作成」、「報告書の作成」の7つの活動を行いました。
「活動(1)トラウマケアの実施に資する体制整備の実証にかかる活動」としては、実施体制を総合的に整備する過程における取組内容や工夫、課題等を把握するために、トラウマケアの実施に資する体制整備をモデル的に行う自治体(以下、「モデル自治体」という。)を3所選定し、体制整備に向けた取組のフォローアップを行いながら、後述する実証的情報収集(モデル自治体調査)やモデル自治体WG を行い、とりまとめました。
「活動(2)実証的情報収集(モデル自治体調査)」としては、モデル自治体におけるトラウマケアの実施体制を総合的に整備する上での課題やニーズ、体制整備の過程における取組内容や工夫、課題等について把握するため、モデル自治体に対してヒアリング調査を実施しました。
「活動(3)モデル自治体WG の開催」としては、モデル自治体におけるトラウマケアの実施体制を総合的に整備する過程における取組内容や工夫、課題等について意見交換するために、オンライン会議形式にてWG を計3回開催しました。
「活動(4)ベンチマーク調査(ヒアリング調査)」としては、トラウマケアの実施に資する体制整備の状況や体制整備における工夫、必要な情報等を把握するために、先進的な取組を行う自治体に協力を依頼し、ベンチマーク調査(ヒアリング調査)を実施しました。
「活動(5)児童相談所アンケート調査(事例収集)」としては、トラウマケアの実施に資する体制整備の状況や体制整備のための取組内容、取り組む上での障壁やそれを乗り越えた要因等を把握し、今後の児童相談所等におけるこどもに対するトラウマケアの実施に資する体制整備の検討に資する事例を得るために、アンケート調査を実施しました。
「活動(6)トラウマケアの実施に資する体制整備の手引きの作成」としては、本調査研究事業における各種活動で把握したことをまとめ、検討委員会での検討、助言・指導を得て、「トラウマケアの実施に資する体制整備の手引き(こどものトラウマケア体制整備スタートアップガイド)(以下、「スタートアップガイド」とする。)」を作成しました。なお、スタートアップガイドの作成にあたっては、ケアリーバーの方に協力をいただき、インタビューを実施し、その内容をガイドに掲載しました。
本報告書では、これらの活動結果を示した上で、総合考察として、当事業を通じて得た学びや作成したスタートアップガイドの目次、ポイント等を整理し、まとめました。