有限責任監査法人トーマツは、令和6年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業として、「こども・若者の居場所に係る好事例収集及び効果的な運用等の検討に関する調査研究」を実施しました。この事業では、こども若者シェルターの運営上の留意事項や効果的な支援のあり方等について分析・検討することを目的として、こども・若者の居場所における効果的な運用や、こども・若者を支援する際の現場のハードル・課題等を確認するとともに、こどもの権利擁護を図りながら効果的な支援を行っているなどの好事例の収集を行いました。また、こども家庭庁が設置した「こども若者シェルターに関する検討会」におけるガイドラインの議論に資するよう、好事例の把握やガイドラインのとりまとめにあたって参考となるような情報を収集・整理する活動を行いました。
本事業は、こども・若者の居場所における効果的な運用や、こども・若者を支援する際の現場のハードル・課題等を確認するとともに、こどもの権利擁護を図りながら効果的な支援を行っているなどの好事例の収集を行い、こども若者シェルターの運営上の留意事項や効果的な支援のあり方等について分析・検討することを目的として実施したものです。また、こども家庭庁が設置した「こども若者シェルターに関する検討会」におけるガイドラインの議論に資するよう、好事例の把握やガイドラインのとりまとめにあたって参考となるような情報を収集・整理する活動も行いました。
本事業においては、①検討委員会の設置、②自治体及びこども・若者支援を行う民間シェルター団体へのアンケート調査、③自治体及びこども・若者支援を行う民間シェルター団体へのヒアリング調査、④民間シェルターに関するこども・若者へのインタビュー、⑤事例集の作成、⑥報告書の作成といった6つの活動を行いました。
「自治体及びこども・若者支援を行う民間シェルター団体へのアンケート調査」では、児童相談所を設置する自治体に協力を依頼し、こども若者シェルター・相談支援事業の活用にあたっての課題や疑問点、ガイドラインに期待すること等を把握するためにアンケート調査を実施し67所からの回答を得ました。また、こども・若者支援を行う民間シェルター団体に協力を依頼し、こども若者シェルターの運営状況や、運営上の留意事項、効果的な支援のあり方等について把握するためにアンケート調査を実施し53施設(47団体)からの回答を得ました。なお、民間シェルター団体にも、こども若者シェルター・相談支援事業の活用にあたっての課題や疑問点、ガイドラインに期待すること等を尋ねました。
「自治体及びこども・若者支援を行う民間シェルター団体へのヒアリング調査」では、アンケート調査に回答があった自治体から8所、アンケート調査に回答があった民間シェルター団体から15所に協力を依頼してヒアリングを行い、アンケート調査では確認しきれない詳細をお聞きすることができました。
「民間シェルターに関するこども・若者へのインタビュー」では、民間シェルターに入所している(していた)こども・若者や、民間シェルター団体と接点はあるがシェルターには入所していないこども・若者の15名の協力を得て調査を実施し、声を聞かせていただきました。
本事業においては、これらの調査結果を踏まえて、こどもの権利を守りながら効果的な支援を実践している事例を整理して「こども・若者支援を行う民間シェルター団体における取組の事例集 (PDF)」を作成しました。また、報告書の総合考察では、一連の活動結果をまとめ、こども若者シェルターへのニーズやこども・若者支援を行う民間シェルター団体の取組について考察し、まとめました。
有限責任監査法人トーマツ リスクアドバイザリー事業本部 ヘルスケア