神戸市「ビジネスプロデューサー事業・運営業務」では、新規事業創出の専門人材「ビジネスプロデューサー」を神戸市に派遣、神戸市産業振興財団と連携し、支援対象企業の技術シーズやニーズを掘り起こし、製品・サービスをビジネス的観点で高め、広く流通させるためのノウハウを通じて、神戸市産業振興財団の機能強化および市内企業の収益拡大を行い、地域ビジネスの活性化に取り組んでいます。
「ビジネスプロデューサー」は、地域における事業化機能拡充のため、神戸市産業振興財団が地域ネットワークを活用・構築しながら、市内企業の事業課題の把握・整理と潜在ニーズ・シーズを掘り起こして事業を構想し、ニーズとシーズのマッチングから事業資金調達、販路開拓まで含めた事業創出する活動を支援します。
本事業を通じてこの度、段ボールベッド「ひらいてポン」の製造販売を行っている株式会社KEiKAコーポレーションが「G72災害支援プロジェクト推進協議会」のメンバーとなりました。
株式会社KEiKAコーポレーションの社長である山本景化氏は、長年靴のデザイン・製造・販売を行っていましたが、2018年の西日本豪雨の際に避難所において段ボールベッドが使われているもののプライバシーが確保されていないことを知りました。他社製品を研究したところ、プライバシーの問題だけではなく組み立てが避難者にとって負担になっていることに気づき、簡単に組み立てが出来る段ボールベッドが作れないかと試行錯誤。飛び出す絵本をヒントに避難者がプライバシーを確保しつつ、負担なく利用できる段ボールベッド「ひらいてポン」を開発しました。
この度、株式会社ミューチュアル・エイド・セオリーが展開する民間主導の災害支援プロジェクト「Gurdian72」のメンバーとなることが実現しました。また、 「G72防災シンポジウム」や全国の首長に向けた書籍「災害発生!!その時、市町村長はどう対応する」「激甚化する自然災害へ我々は何を備えるか」においても「ひらいてポン」が紹介されました。
本事業を通じてこの度、本事業を通じて支援対象となった株式会社喜市、門倉貿易株式会社両社の協力のもと、SDGsを意識した新製品が開発されました。
株式会社喜市は「made in Kobe」をコンセプトに神戸元町で生まれたレザーブランド「Kiichi」を展開しています。「神戸タータン」など革素材に限らない製品開発に精力的に挑戦しており、SDGsを意識した新しい素材を活用した製品開発を検討していました。
門倉貿易株式会社は創業以来70年以上古繊維の再利用を生業としています。100%繊維系廃材からできたリサイクル素材「リフモ」を開発、製造販売をしており、さらなる衣類リサイクルを推進すべく「リフモ」の用途拡大を検討していました。
この度、本事業を通じて支援対象となった両社の協力のもと、素材に「リフモ」を使用しSDGsを意識した新製品が開発されました(小銭入れ・IDケース・名刺入れ・長財布など。今後も新たな展開を検討中)。また、株式会社喜市のフラッグシップ「STUDIO KIICHI」に「リフモ」で作られた古着回収BOXの設置し、サステナビリティ・SDGsにも貢献できる新たな取り組みも行います。
株式会社喜市のシーズと思い
門倉貿易株式会社のシーズと思い
ソリューション
今後の事業展開