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デジタル変革時代で必要とされる次世代マネージドサービス

企業の競争力を高め、新たな価値を提供する次世代マネージドサービスについて

デジタル変革が進む現代、企業は競争力を維持・向上させるために、次世代マネージドサービスを活用する必要があります。本稿では、最新のマネージドサービスが次世代と呼ばれる理由と活用する意義について解説します。

 

これまでのマネージドサービス

 

マネージドサービスとは、企業が自社のITインフラやアプリケーションの管理を専門のサービスプロバイダーに委託する形態を指します。これまでマネージドサービスは、企業が日常の管理作業や保守作業から解放され、ビジネスの核心に集中するために活用するものと認識されていました。主なメリットには、以下が含まれます:

  • 運用コストの削減: 自社で専任のITチームを維持する必要がなくなり、コスト削減が可能です。
  • 専門知識の活用: 最新の技術やセキュリティ対策を熟知した専門家によるサポートを受けられます。
  • スケーラビリティ: 需要に応じてリソースを柔軟に調整できるため、ビジネスの成長に対応できます。

一方で、デメリットとしては、自社内でのノウハウ蓄積が難しくなる点が挙げられます。インシデント対応を含め、ほとんどの管理業務を外部に委託するため、緊急時に自社で柔軟に対応する能力が低下する可能性があります。

なぜ次世代と呼ばれるのか

 

次世代マネージドサービスは、従来のコスト削減や業務効率化を超えて、企業の競争力を高めるための新たな価値を提供します。具体的には、以下の点で次世代と呼ばれます:

  • 高度なアジリティ: クラウドネイティブ技術や自動化ツールを活用し、迅速に市場の変化に対応できます。
  • イノベーションの推進: 新しい収益源の開拓や、従業員の生産性向上を支援するための高度な分析ツールやAI技術を提供します。
  • 顧客体験の向上: 瞬時に対応可能なサービスを提供し、満足度を高めます。

企業は、サービスプロバイダーにすべてのナレッジを委任するのではなく、社内ナレッジを維持しつつ、長期的なビジョンと戦略に対してコントロールできるようになります。これにより、より高い機動性と新しい価値創造が可能となります。

次世代マネージドサービスを活用する意義

 

次世代マネージドサービスを活用することで、企業は以下のようなメリットを享受できます:

  • パフォーマンスとスケーラビリティの向上: 例えば、多国籍企業では、信頼できるコンテンツを提供し、顧客体験を向上させるためのインフラ基盤をモダナイズしています。デロイトは、Amazon DynamoDBとRDS PostgreSQLを活用して、数億のトランザクションデータを効率的に処理し、グローバルなデータ同期とパフォーマンス最適化を実現しました。
  • 外部依存とコストの削減: デロイトのソリューションでは、コンテンツの簡素化と分類を行い、全体的なパフォーマンスを向上させました。具体的には、Amazon DynamoDBを使用してワークフローのメタデータを保存し、マイクロサービス間のコンテキストを維持。これにより、設定の保存場所として機能し、コードのデプロイ依存を減らし、すべての設定を集中管理しています。また、Amazon DynamoDBのグローバルテーブル機能を活用し、異なるリージョン間でのデータ同期の必要性を排除し、パフォーマンスを最適化しています。
  • 顧客体験の充実: グローバルな顧客基盤に対して、迅速かつ一貫したサービスを提供することで、顧客満足度を高めることができます。デロイトは、RDS PostgreSQLを使用して、3億以上の組織のトランザクションデータを効率的に処理し、データ損失やパフォーマンスの遅延なく同時更新および取得を実現しました。
  • 高度なセキュリティとプライバシー保護: クラウドネイティブなサービスを利用することで、データの暗号化やアクセス制御を強化し、企業の機密情報を保護します。これにより、顧客やパートナーからの信頼を獲得し、ビジネスの成長を支えます。
  • イノベーションの促進: 高度な分析ツールやAI技術を活用することで、企業は新しい収益源を開拓し、従業員の生産性を向上させることができます。デロイトは、これらの技術を効果的に統合し、企業が持続的な成長を実現するための支援を行っています。

次世代マネージドサービスのビジネス活用に向けて

 

デジタル変革が進む現代において、次世代マネージドサービスは企業の競争力を高めるための重要なツールとなります。高度な専門スキルと柔軟な対応力を持つサービスプロバイダーと連携することで、企業は迅速に市場の変化に対応し、新たな価値を創造することができます。次世代マネージドサービスを活用し、ビジネスの未来を切り拓きましょう。

本稿で取り上げなかったマネージドサービスの歴史や専門家のナレッジ等、詳細はページ内ダウンロードボタンから「Next Generation Managed Services」をダウンロードしてご一読ください。

また、クラウドの保守運用やマルチクラウド、マネージドサービスにかかわるご相談はデロイト トーマツ コンサルティング合同会社、山口博文までお問い合わせください。

 

執筆者

山口博文
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員

リー・グレース
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 ディレクター

西田朋浩
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 アナリスト

間島秀慧
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 アナリスト

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