Risk Control Platform(RCP)は、デロイト トーマツの知見に基づき開発したリスク管理支援ツールです。RCPを活用することにより、効率的・網羅的にリスク管理状況の可視化・成熟度評価が可能です。
RCP(Risk Control Platform)は、様々な経営課題に対するこれまでのデロイト トーマツの多くの知見や経験から、リスクシナリオ、コントロール、およびそのリスク対応状況(内部統制)を把握するための設問項目と回答項目のデータベースが基になっており、そのデータベースに内部統制の成熟度を定量化するための計算機能、可視化のためのビジュアライズ機能、改善状況管理のためのステータス管理機能等を持たせた「リスク管理支援」ツールです。また、データベースそのものを活用することで、企業が行っているモニタリングや監査手続の見直しなども可能です。
事業活動の多角化やグローバル化、企業の社会的責任への関心の高まり、不安定な国際情勢などを背景として、企業を取り巻くリスクは多様化かつ複雑化しています。一方で、会社法やコーポレート・ガバナンスコード改訂等の影響により、より高いレベルでのリスク管理が企業に求められるようになってきています。
従来のリスク管理では、新しいリスクへの対応の遅れや子会社でのリスク対応状況を正確に把握できない、またリスクを識別できたとしてもグループ全体として求められるリスク管理水準が分からず子会社としても適切に対応できない、親会社も十分に子会社の改善状況を管理できていないという課題も生じていました。
環境や規制が目まぐるしく変化する現在においては、企業はグループ全体でスピード感をもってリスクを適切に識別・評価し、その後の改善対応まできちんと管理していくという全社的なリスクマネジメントシステム(リスクマネジメントのPDCAサイクル)を着実に整備し運用を行っていくことが求められています。
RCPには、これまでデロイト トーマツがサービスを提供する中で蓄積された、リスクやコントロールに関する多くの知見を、経営課題別に集約しています。
RCPを活用することにより、主要な経営課題に対する各部・各社の内部統制の成熟度を定量的に可視化し、全体的なリスク管理レベルを視覚的に容易に把握することが可能になります。また、改善対応すべき項目については、その後の改善状況のステータスを管理する機能も持ち合わせているため、全社的なリスクマネジメントPDCAサイクルの高度化を支援することも期待できます。
さらに、アセスメントは複雑な操作を必要とせず、ユーザー側の負担をできるだけ軽減するような設計としているため、定期的・継続的に使用しやすくなっており、且つ利用開始までの期間についても迅速に対応することが可能です。
現在、RCPは子会社管理、製造品質管理、サイバーセキュリティ、DX対応、情報管理、システム更新、委託先管理、プロジェクト管理といった主要な経営課題に対して実装をしており、今後も重要度が増すテーマを順次追加予定です。