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How to Survive as a Professional Artist ― Artist Support Program 2024の記録

Deloitte Art & Finance Report 特別編

これまで、デロイトはアートを企業の成長戦略や、作品の取引市場における健全性担保、振興、個人の資産運用への活用方法をメインに携わってきました。今回は作品を生み出す張本人であるアーティストに直接アプローチし、彼らの目線に寄り添った「特別な」レポートとなっています。本レポートでは、プログラムの講座内容に加え、若手アーティストらから提起された問い、対する講師陣からのご意見もコンテンツとして収録しています。

Artist Support Programとは


今回のArtist Support Programは、未来を担う若手アーティストたちを育み、支え、次世代の芸術文化を創出するために企画されました。このプログラムは、アートの世界を知る講師陣を迎え、2日間の実践的な6講座を通じて、アーティストとしての生き方やマーケットとの関わり方を学び、参加者同士や業界関係者とのつながりを育む機会を提供するものです。

とりわけ日本において、アーティストたちがその生き抜き方を学べる環境は十分に整っているとは言えず、アート教育の在り方も世界と大きく異なります。作品自体にポテンシャルを持つアーティストであっても、世界に向けた表現の方法やキャリアの築き方を習得する場が不足しているのが現状です。このように、本プログラムはアーティストとしてのプレゼンスを確立するための道筋や仕組みを学ぶ機会として開催されました。

7人の講師陣とアーティストたちによって成り立つProgram


今回のプロジェクトでは、ギャラリーやオークションハウスの関係者、批評家、弁護士といった多様なプロフェッショナルの7名の方にご協力いただき、全6講座を開催しました。講演では、アーティストがプロとして活躍するために欠かせない具体的な知識が数多く共有され、例えば、ギャラリーやオークションとの関係構築、助成金申請や契約の基本、さらに批評や言葉を通じて自身の作品を効果的に伝える術など、どれも実践的で、アーティストにとって新たな視座を与えるものとなっています。

一方で、今まさに活動し、アーティストとして作品を生み出している方々と、講師陣による議論、質疑も意義深いものとなっています。若手アーティストらの情熱、葛藤、疑問等に加え、それらに対する講師陣からのご意見も掲載していますので、読者の皆様には、講座の内容に留まらず、次世代を担う若手アーティストが持つ目線についても参考として頂ければと思います。

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