オープンイノベーションを加速させる新たな手法である「ベンチャークライアントモデル」をテーマに、大企業とスタートアップの協業事例や成功事例を紹介し、最先端のイノベーショントレンドを発信する「デロイト トーマツ イノベーションサミット 2025 / アントレプレナーサミット・ジャパン」を開催しました。
新たな技術や製品開発の国際的な競争が激化するなか、多くの企業が組織外の知識や技術を積極的に取り込むオープンイノベーションを行っています。一方、大企業とスタートアップが連携を進める中で、出資やアクセラレーションという通常の手法では、協業やスタートアップの本格採用までに至る確率が低いなどの課題があり、オープンイノベーションの新たな手法として「ベンチャークライアントモデル*(以下「VCM」)」が注目されています。
*VCMは、大企業がスタートアップの顧客となることでその技術力やサービスを自社の収益向上、コスト削減といった戦略的利益のために活用する手法で、スタートアップとの協業時に障壁となっていた知的財産の交渉に関わるリスクやコストを抑え、意思決定を早めることができるとして欧米では多くの企業が取り入れています。
今回のイベントではVCMをメインテーマに据え、独BMW時代にVCMを開発したグレゴール・ギミー氏を招き、「The Future of Corporate Venturing / コーポレートベンチャリングの未来」と題した基調講演を行うとともに、ベンチャークライアントモデルを導入している企業の担当者を交えたパネルディスカッションを開催しました。また、ベンチャー企業と大企業の事業提携を生み出すことを目的としたピッチイベント、「Morning Pitch」登壇企業の中から最も活躍が期待される企業を選出する「Morning Pitch Special Edition 2025」を開催のほか、ネクストユニコーンとしても期待される厳選注目企業約40社のブース展示も行い、大企業、投資家とのネットワーキングの機会も提供しました。さらに、今年で22年目を迎える、日本国内のTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界の企業を対象に、過去3決算期の売上高成長率から上位50社を表彰する「Technology Fast 50 2024 Japan」の授賞式も開催しました。
※登壇者は氏名五十音順
※登壇者の所属、肩書等は開催日当日時点のものとなります。
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*1 プライベートカンパニー:ファミリービジネスを営む企業・オーナー、プライベートエクイティ・投資先企業、ベンチャー・成長企業
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