サービス

M&A税務デューデリジェンスと税務ストラクチャリング

M&Aにおける税務リスクと関連する専門的知見の提供

合併、買収、合弁事業、株式投資、売却など、複雑なビジネス取引には、経験豊富な財務、会計、法務、税務のプロフェッショナルの知見が必要です。デロイト トーマツでは、M&A税務デューデリジェンスおよび税務ストラクチャリングのプロフェッショナルを有しており、買収側、売却側双方に対し調査を実施し、代替税アプローチのモデル化、将来のキャッシュフローと収益に対する複数のシナリオ分析が可能です。さらに、企業がクロスボーダー取引から生じる無数の税務問題について方向性を示し、潜在的な税務リスクを軽減し、かつ、税効果の高い取引構造に関してアドバイスを行います。

合併・買収 (M&A) においては、取引が完了するまでの間に、税務リスクおよびその影響を正確に理解したうえで、M&A後の税務戦略を実行するための明確なロードマップを備えている必要があります。デロイト トーマツは、買収側、売却側、そしてさまざまな金融機関や個人投資家が、現在および将来の税務ストラクチャ―の理解、税務ポジションの徹底的な評価、潜在的なリスクの特定、各当事者それぞれの期待を満たす代替ストラクチャーの比較・検討を行うことによって、不測の事態を回避し、ディール成約に向けたサポートを実行していきます。

M&A税務デューデリジェンスに対する包括的なアプローチには、M&A取引に係る税の構造化がどのようにすべての当事者に利益をもたらすかについて、あらゆる議論が含まれてきます。私たちは、M&A取引における税務上の考慮すべき事項の分析、ビジネス戦略のサポート、キャッシュフローの強化、税務リスクを軽減できる税務ストラクチャーを決定するためのサポートを行います。新たな税制や規制、概念におけるグローバルな税務環境に取り囲まれている現在、特に国境を越えたM&A取引には、財務、会計、法務、税務の専門家からなる経験豊富で分野横断的なチームが、より一層に必要とされるところですが、私たちは、そのすべてについて包括的に提供することが可能です。

 

M&A税務デューデリジェンスにおける複合的なアプローチ

デロイト トーマツにおいては、ディールメイキングの重要な構成要素となるべく、ディールチームとしてのビジネスおよび産業、金融、法律のプロフェッショナルの専門知識を有したうえで、さらに業界固有の慣行、リスク、機会に関する深い知識をも有するプロフェッショナルを継続的に採用しています。

例えば、私たちはデューデリジェンスの取組みの中で、既存および将来の税務上のエクスポージャーを分析するだけではなく、取引後の税務上のリスクを正確に定量化するために、税務コンプライアンスの履歴や税務当局とのやり取りについても確認していきます。

すなわち、私たちが目指すM&Aデューデリジェンスサービスにおいては、現在の税務上のポジションと取引後のそれを明確かつ包括的に把握し、税務ガバナンス戦略と税務ストラクチャ―適正化を図ることにあります。

 

M&Aトランザクションにおける税務ストラクチャリングの新たな選択肢を生み出す

デロイト トーマツのM&Aトランザクションのプロフェッショナルは、M&A税務デューデリジェンスの取組みから得た知見を活用し、税務戦略に沿ったビジネス目標と価値を達成するさまざまな取引構造を検討します。また、クライアントがM&Aトランザクションにおける戦略と、そのストラクチャーを成功させるために、長期的かつ全体的な視点を持った上でのサポートを行います。

また私たちのM&Aトランザクションおよび税務ストラクチャリングのサービスは、クライアントに対してのグローバルな視点も同時に提供します。デロイトでは、主要なグローバル拠点のほぼ全てに税務のプロフェッショナルを配置しており、各国の税務および法務に関する深い知識を提供できる体制を常備することで、M&Aストラクチャリングサービスにおいて、最も効率的かつ効果的なM&Aにおける税務アドバイスを提供することができます。例えば、国または地域ごとでの最新の税制改正をタイムリーにアドバイスに反映させたり、税額控除等の優遇税制におけるプロフェッショナルをチームに加えることで、取引後の事業体の税負担を改善するために税制上の優遇措置の適用可否なども同時に検討することができます。

今日のグローバルなビジネス環境では、広範囲な視野でのM&A税務デューデリジェンスとストラクチャリングのアドバイスを得ることは、グローバルでのリスク管理の観点においても極めて重要になってきています。私たちはグローバルネットワークと知見を活用して、クライアントの成功に必要な全体的な視点を提供します。

プロフェッショナル

結城 一政/Kazumasa Yuki

結城 一政/Kazumasa Yuki

デロイト トーマツ税理士法人 副理事長 パートナー

税理士 1996年に勝島敏明税理士事務所(現 デロイト トーマツ税理士法人)入社後、一貫して、日本および海外の多国籍企業の国際税務業務を担当。2004年から2006年までデロイトロンドン事務所に赴任し、欧州地域における日系多国籍企業の国際税務プロジェクトに主に従事したのち帰任、現在に至る。 日本の外国子会社合算税制、クロスボーダー取引・M&A・組織再編に係る国際税務アドバイスに精通している。経験の... さらに見る

服部 孝一/Koichi Hattori

服部 孝一/Koichi Hattori

デロイト トーマツ税理士法人 パートナー

税理士 20年以上にわたり本邦・国際税務の経験を有し、特に日系及び外資系多国籍企業並びにPEファンドに対する国内及びクロスボーダーM&A/グループ内組織再編を専門とし、M&A税務スキームの構築、組織/事業再編税務コンサルティング、税務デューデリジェンス業務等に従事している。 2006年から2年間、大手税理士法人のニューヨーク事務所に駐在し、クロスボーダー国際税務及びM&Aの分野で税務アドバイスを行... さらに見る

上田 陽子/Yoko Ueda

上田 陽子/Yoko Ueda

デロイト トーマツ税理士法人 パートナー

外資系法律事務所勤務後、2014年にデロイトトーマツ税理士法人に入所。 税理士として、20年以上にわたり、国内・外資系法人に対して各種の税務サービスを提供し、金融機関等、ファイナンシャルトランザクションや金融商品に係る税務コンプライアンス・コンサルティングサービスも提供している。 また、国内外企業に対する国際税務分野におけるアドバイス等も提供し、クロスボーダーのファンド組成に係るストラクチャリング... さらに見る