ビジネスファイナンス

サービス

グローバルビジネスサービス

近年、シェアードサービスセンターの目的は、従来のコスト削減に加え、グループ経営インフラの共通化および業務の高付加価値化を目的とした位置付けに変容してきています。デロイト トーマツ グループでは、オペレーション業務の効率化だけでなく、より広範なビジネスプロセスを対象に企業のデジタル化やアナリティクス活用を駆使しながら経営・事業への貢献を担うグローバルビジネスサービス組織の設立・運営・高度化を支援します。

先進企業におけるグローバルビジネスサービス (GBS)

デロイト トーマツ グループでは、様々な企業のGBS案件支援に基づく知見や経験に加え、300社以上を対象としたグローバルシェアードサービスサーベイの実施(隔年)、2000名以上の様々な企業のGBS関係者を招くグローバルシェアードカンファレンスの開催(毎年)を通じ、年々スピードを増す企業の変化に対し、十分な情報を蓄え、更なる進化の支援や洞察発信を続けています。
 

進化を続ける先進的GBS

それらの活動を通じスタディされている欧米を中心とした先進的GBSは、2000年~2010年代初頭に地道な業務・機能集約を推し進めながら複数間接機能・地域を巻き込んだGBSの確立を終え、それらのスケーラビリティの高いオペレーション基盤を前提に、「顧客志向」「DX」「アナリティクス」等のキーワードを日々追求しながら飛躍的な効率化・高度化を図り、企業・事業の成長を強力に後押ししていることが分かっています。

■ 顧客志向

  • スピード
    プロセス軸(購買~支払、受注~入金等)での標準化・デジタル化・自動化による業務リードタイム短縮
  • エクスペリエンス
    顧客1人1人の満足度が高いGBSサポート体制強化
  • インサイト
    経営・事業の意思決定を支えるデータ・洞察の提供 等

■ DX・アナリティクスの牽引者

  • プロセスの上流から下流までのEnd to End視点でのDX牽引
  • 広範なビジネスプロセスを対象に集積されたデータに基づくプロセス改善や不正リスク検知等のアナリティクス基盤構築 等


これらの先進的GBSは、業務提供範囲の更なる拡大や新たな付加価値創出による経営・事業への貢献により、年々企業における重要性を高めながら、着実に効率化・高度化を積み重ねているのです。

 

日本企業の現在地と訪れた改革の波

SSC後進国と言わざるを得ない日本。

日本企業に目を向けると、2000年代に盛んに推進されたERP導入等を契機に経理財務部門を中心にシェアードサービス設立が取り組まれ、その後、一部の企業においては中国大連を拠点としたオフショアBPOに取り組まれました。しかしながら設立後は、サイロ化した機能縦割り構造や複雑なシステム構成、人事面での大胆な施策推進の難しさといった日本固有の壁に苦戦を強いられています。経営・事業からのコスト最適化の要請は続く中、満足する効果を創出できているSSCは数少ないのが実態と言えるでしょう。
 

そこに訪れた変革の波。

デジタル技術刷新は想像を超えるスピードで発展し、働き方や働く場所は瞬く間に非連続な変化を余儀なくされました。広範なビジネスプロセスをデジタルプラットフォーム上で運営する先進的GBSが迅速かつ柔軟に対応する中、日本企業SSCの多くにおいては、これを機に企業としてのオペレーション基盤のあり方を抜本的に捉え直すことが求められています。

デロイト トーマツ グループは、訪れた変革の波を契機と捉え、これまでの延長線上にない競争力のあるオペレーション基盤の再構築に踏み出す企業を強力に支援します。

 

GBS変革のアプローチ (5フェーズ)

「あるべきオペレーション提供基盤」を実現するGBS 設立に向けては、段階的アプローチが必要です。デロイト トーマツ グループでは5つのフェーズを定義し、企業の位置するステージに応じて適切なアプローチを支援します。

GBS変革のアプローチ (5フェーズ)
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GBS構築・運営時に考慮すべき10の観点

デロイト トーマツ グループでは、GBS構築・運営時に考慮すべき10の観点を定義しています。GBS構想を支える戦略に沿ったリーダーシップやコミットメント等の全般的な観点から、具体的にGBSが提供する価値やサービスの観点までを考慮した検討を行い、GBS構築・高度化を支援します。

GBS変革のアプローチ (5フェーズ)
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デロイト トーマツが提供するサービス例

  • グローバルビジネスサービス構想策定支援
  • シェアードサービスセンター設計・導入支援
  • シェアードサービスセンター成熟度診断・高度化支援
  • BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)アドバイザリ―

プロフェッショナル

三上 徳朗/Noriaki Mikami

三上 徳朗/Noriaki Mikami

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員

大手製造業、外資系コンサルティングファーム、などを経て現在に至る。約20年に渡り、大手製造業の間接業務領域を中心に国内外の業務改革、シェアードサービス/アウトソーシング導入支援・再構築支援、システム化構想策定から構築・導入支援、管理会計制度導入・構築支援、などの多岐に亘る数多くのプロジェクトに従事。 Deloitte Japan における GBSオファリングリーダー 寄稿:『シェアードサービス進化... さらに見る

Pankaj Arjunwadkar

Pankaj Arjunwadkar

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員

主に経営戦略や事業運営、金融シェアードサービス、PMIやデジタルファイナンスコンサルタントとして17年以上の経験を持つ。インドをはじめ、アジア、北米、ヨーロッパ、中東におけるグローバル企業にて、財務変革プロジェクトをリード。インドにおける公認会計士の資格も持ち、ビジネス戦略開発、ERP・デジタル・IT戦略の導入、プロセス最適化や変革管理など様々なテクノロジー分野のスキルにも秀でている。SAP、S/... さらに見る

坂上 斉/Hitoshi Sakagami

坂上 斉/Hitoshi Sakagami

デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員

製造、消費財、医薬、通信、メディア、エネルギー業界を中心に15年以上コンサルティング業界に従事。主に、財務経理組織の変革ビジョン策定、経営管理の高度化、業務改革、ERP導入、シェアードサービス構築、アウトソーシング導入、間接購買の改革等におけるコンサルティング経験を有する。また、豊富な海外経験と語学力を生かしグローバルプロジェクトに多数従事。近年はデジタル技術を活用した全社改革やE2Eのデジタルト... さらに見る