サービス

事業戦略実現のための事業リスクマネジメント

事業推進を制限するのではなく、事業戦略の実現を後押しするリスクマネジメントに挑戦する

デロイト トーマツでは、新規事業・投資リスクやメガトレンドを踏まえた中長期的リスク等、事業・戦略に直結する事業リスク(ビジネスリスク)に関するサービスを通じて、これまでの経験則が通じない事業環境変化へのチャレンジを支援しています。

不確実性の高まりとリスクマネジメントの広がり

リスクとは「組織の収益や損失などの究極的には事業目標の達成に影響を与える不確実性」と考えることができます。昨今では、リスクアピタイトフレームワークの普及もあり、必ずしも損失の発生可能性(狭義のリスク)のみを意味しないことが多くなっています。リスクの定義が広がると必然的に管理すべきなのは、オペレーショナルリスクやハザードリスクだけではなく、事業や戦略そのものに内包されたリスク(広義のリスク)も含まれることになります。

更に不確実性とは「想定外の事象が起きる可能性」です。難しいのは、想定外の事象が起きた場合、発生事象が想定よりも上振れたポジティブなものであったとしても、その影響がポジティブなものになるとは限らないことです。例えば想定外の需要が発生すれば、足元の売上は目標を大きく上回ります。一方、増加する需要に供給が追い付かず、顧客の不満やレピュテーション(評判・信用)の毀損につながることもありえます。需要増に対応しようとする無理な拡大投資が、将来の財務負担を高めることにつながるかもしれません。

リスクを管理する上で重要なことは、これらの事業への影響を想定内に収めることです。想定内であれば、計画段階・投資段階から織り込んでいることになるので、注意して進めばよいことになります。一方、想定外なのであれば、計画が未達になる可能性があり、緊急対応・追加投資・事業縮小・撤退などの深刻でイレギュラーな対応が必要になりえます。

目標達成を阻害する不確実性を可能な限り想定内に収め続けることが、事業を管理する上で非常に重要な要素になります。しかし、予測困難な現代においては想定外をなくすことは難しく、また想定外に下振れた事象、例えば急激な事業環境の悪化が生じたとしても、うまく危機に対処すれば競合他社との競争に優位に立つ機会にもなりえます。想定外が生じてもそれ以上の機会やリターンが得られる場合には、その不確実性を積極的に活用していくことが求められています。

つまり、不確実性だけをマネジメントするのではなく、企業が直面する不確実性と成果を包括的・統合的にマネジメントするべきです。事業活動の成果が予定通りに達成されない不確実性の管理こそが、経営目標の達成や成果の実現に必要不可欠な取り組みです。

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  • 新規事業リスクアドバイザリーサービス
  • 投資リスクアドバイザリーサービス
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リスク視点で事業を見直す意義

かつてはコンプライアンスを中心にした個別・具体的な課題がリスクマネジメントの中心的なアジェンダであり、各事業部や各コーポレート部門がそれぞれの役割分担のもと対処するのが主流でした。しかしながら昨今ではサステナビリティや地政学等、組織横断的なアジェンダ、また自社だけでなくサプライチェーン全体、かつ時間軸が中長期にわたるアジェンダの重要性が増してきました。外部経営環境の不確実性が高まり、従来の各事業や部門で蓄積した経験則では対応し切れないアジェンダが増加してきたのです。

その結果、リスクマネジメントのあり方も変化してきました。リスクマネジメント担当部署任せではなく、トップマネジメントの積極的な関与や事業部門の巻き込み、全社横断的な取り組みが不可欠なものとなりました。

リスクマネジメントは守りのために、あるいは取締役の義務として実施するものというイメージが強い印象があります。しかし、実はリスク視点で事業を見つめ直すことにより、新しいチャレンジ、リスクテイクが促進され、事業変革が前進する契機にもなりうることを強調したいと思います。

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デロイト トーマツの事業リスクアドバイザリー

コーポレート・事業部門を問わず、不確実性の時代において複雑化する事業リスクを高度に管理し、事業変革の促進を支援するための代表的なサービスをご紹介します。

 

新規事業リスクアドバイザリー

新規事業開発においては、事業環境の予測が困難であること、ビジネスモデルの実行可能性やリスクの発生ポイントが不透明であること、『リスクをとらない』という選択がしにくいことなど、新規事業特有のリスクが存在します。このような新規事業特有の予測困難さ・不確実さに関するリスクを可視化しつつ、リスクヘッジのみならずリスクアペタイト的な観点から検討を進めることが必要です。

デロイト トーマツでは、新規事業の特徴を踏まえたメリハリのあるリスク分析、通常の事業投資とは異なる視点でのリスク判断基準の策定、新規事業の不確実性の高さを前提としたリスクマネジメントの仕組み作りなど、新規事業に関するリスクの管理に工夫を凝らすことを起点としながら、新規事業企画・構想フェーズから事業見直しフェーズまで、また、事業部門の課題からコーポレート部門の課題まで、幅広く新規事業リスクに係る支援を行っています。

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投資リスクアドバイザリー(サステナブル事業ポートフォリオ改革)

今や気候変動をはじめとしたサステナビリティへの取り組みはあらゆる経済活動と不可分となり、また、地政学的摩擦に起因するサプライチェーンの不安定化、そして社会に行動変容をもたらしたパンデミックなど、想定外ともいえる不確実性が顕在化しています。VUCAの時代と言われて久しいですが、正に今、私達はその最中にいます。企業の経営者は、その様な事業環境の変化に伴うリスクを総合的に把握し対策を講じると共に、その不確実性の中から機会を見出し自らの事業に取り込んでいく必要があります。

企業が中長期的に成長を遂げるためには、その様なサステナブルな事業ポートフォリオへの改革が必要です。それが投資家や金融機関など全てのステークホルダーに適切に伝達されて、結果として企業価値の向上や、東証の資本効率改善要請に応えることにも繋がります。

デロイト トーマツでは、事業環境のメガトレンドを踏まえ、それが事業ポートフォリオに与えるリスクと機会を分析し、サステナブルな事業ポートフォリオ構築に向けた助言をしています。

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中長期リスクアドバイザリー

昨今の不安定な国際情勢を背景とした地政学リスクの高まりや脱炭素に向けた世界的な潮流など、経営環境は絶えず変化している一方で、企業におけるリスクマネジメントは静的な取り組みに留まっています。

VUCA時代に企業が健全かつ持続的に成長するためには、中長期の視点でリスクをとらえて経営戦略を策定・実行するとともに、激しく変化する経営環境を適時に経営戦略に反映する動的なリスクマネジメントが必要です。

デロイト トーマツでは、メガトレンドをふまえた経営環境の分析はもちろん、経営環境の変化に基づくリスク・機会の特定や経営環境の変化を識別する動的なモニタリング体制の構築に関する助言を提供しています。

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プロフェッショナル

石井 裕真/Yuma Ishii

石井 裕真/Yuma Ishii

デロイト トーマツ グループ マネージングディレクター

主に製造業、不動産業、金融機関、小売業を対象として戦略・事業リスク領域のオファリングチームのリーダーとして、事業再編、事業変革、戦略リスクマネジメント体制構築、新規事業・投資リスク案件、シナリオプランニング、M&A・PMI案件等のプロジェクトをリードしている。特に事業・戦略に直結した経営アジェンダについて、リスク・財務のプロフェッショナルとしての視点で解決に導くことを目指している。... さらに見る