コーポレート情報

CEO Message- 「デロイト トーマツ グループ Impact Report 2020」の発行によせて

日本で最大級のプロフェッショナルグループとして、経済社会の変革を加速するカタリスト(触媒)を目指す

発行によせて

デロイト トーマツ グループ(以下、「デロイト トーマツ」、または、「グループ」と略称)の発祥は、1968年にさかのぼります。当時、等松農夫蔵を中心とする私たちの創業メンバーは、戦後の日本経済の復興には世界に通用する会計監査が必要不可欠であるとの信念を共有し、日本で初めて全国規模の監査法人を設立しました。さらに、海外展開を本格化させつつあった日本企業の活動を支えるために、自ら積極的に海外にも進出していきました。

創業当時の日本経済再興にかける気概や、日本企業に対する国際性と先見性に富んだサービスの提供、加えて、それを支える個々のプロフェッショナルを尊重する姿勢は、その後、デロイト トーマツの経営理念として結晶化され、組織の成長を支える精神的な原動力となりました。こうした基盤のもとで、デロイト トーマツは5つのビジネスから構成される日本最大級のプロフェッショナルグループへと成長し、高度化・複雑化する経営課題や社会課題の解決に向けて、さまざまな角度から取り組みを進めています。また、1975年のトウシュ ロス インターナショナル(現:デロイト トウシュ トーマツ リミテッド)との提携から現在に至るまで一貫した国際的なプロフェッショナルネットワークとの関係を築いており、日本企業に世界のあらゆる場所でサービスを提供する体制を整えています。

現在、デロイト トーマツは、会計士、コンサルタント、税理士、弁護士などに加え、データサイエンティスト、エンジニア、サイバーセキュリティーの専門家などを含む総勢約14,500名のプロフェッショナル人材を擁しています。私たちは、このような多様な人材が専門分野の垣根を越えて緊密に連携することで、日本の経済社会や産業の将来像を大胆に構想・提案するとともに、その実現に向けて必要な変革を促すカタリスト(触媒)としての役割を果たしたいと考えています。足元の状況に目を向けると、新型コロナウイルス感染症の影響により従来の規範や秩序が揺さぶられ、「不確実性」が増大する一方で、日本としてのデジタル領域での取り組みの立ち遅れ克服の必要性が強く叫ばれています。コロナショックからの復興は、以前の状態に戻る単純な道筋ではありません。デロイト トーマツは、ポストコロナの時代を支える新たな社会システムや価値創造の仕組みの構築に向けて、グループの総力を挙げてさらに積極的に貢献していく方針です。

本レポートは、「経済社会の変革のカタリスト」という私たちのAspiration(ありたい姿)の実現にむけてデロイト トーマツが展開する幅広い活動の一部を紹介すると共に、監査の信頼を基礎に置くグループとして有する組織基盤や、グループの活動の根幹をなす経営方針・体制等を出来るだけ分かり易く解説することを目的としています。本レポートの刊行が、私たちデロイト トーマツの経営の透明性の向上に寄与するとともに、ステークホルダーの皆様に当グループをより良くご理解いただくための契機となることを期待しています。

デロイト トーマツ グループCEO

 

 

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